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東の宮様、初めまして! 三好です。 はいはい! 10月6日の「ネパールの子供たちを支援するチャリティ・コンサート」につきましては、 この掲示板No.38でレスした南様とオフラインした折にお話を持ち掛けられました。
ネパールと言えばブッダが生まれた地ですが、そこは現在、世界中で最貧国の部類に属し、 その上、今でもカースト制度が存在しております。 低カースト(アンタッチャブルと呼ばれている)の人々の住む村では、人間と家畜が同じレベルの暮らしをしているらしく、 視察に行かれた方は、それを見て呆然としてしまったと語っておられます。 因みに、ネパールの平均寿命は男女共に50歳代で、女性が短命な2つの国の1つがネパールらしいです。 そこに住む子供たちの中には、貧困ゆえにインドの方に売り飛ばされたりしている者もいると聞いております。
ところで、その南さんたちの「夢」が素晴らしい!! 明治維新の頃の日本と同じでドレミが学校教育でまだ存在していないネパールに、 ウィーン少年合唱団的な寄宿音楽学校をまず完成させたことで、今後は世界的なJr.合奏団を育てて、 あのヒマラヤをバックにベートーヴェンの「第九」を演奏してみたいと言う壮大なものです。
しかし、ネパールは宗教的に西洋音楽を拒絶し、現在、五線ノートすらない。 要するに西洋音楽はキリスト教伝道の広告塔のように考えられているのです。 でも、日本人がそれを教えることについてはなんら問題はないようです。 なぜならかれらは日本人を仏教徒だと信じているからです。
それからの話がまた壮大である。 来年、我が国とネパールの国交50周年を記念して、ネパールの各地の学校にピアノを50台寄贈したい。 そして、その祝いに音楽家も連れて行き、デモンストレーションも開きたい。 しかし、ピアノは何とか集まったとしても、インドの港まで船で、 それから標高1300M以上もある陸路へはどうしたら良いのだろうか? 以前は象に乗せて運んでいたとか・・・。 しかし、この計画は着実に進められているようです。
ネパールと言えば、国際ボランティア貯金から寄付金を受けている2つのNGO(民間援助団体)、 「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」と「東京ヘレンケラー協会」のネパール王国での活動が知られており、 後者は、ネパールの視覚障害者のために寄宿舎付き統合教育学校やリハビリテーション・センター、 点字出版所建設の支援をし、 この国の視覚障害者の地位向上と職能開発のために大きな貢献をしていることを最近知りました。
私の中のネパールは、本掲示板No.39でも書きましたが、 我々が1979年から12年間に渡り関わってきた「われら人間コンサート」シリーズの中で、 1990年、当時私が運営委員を努めた「'90 FESPIC われら人間コンサート」の折に、 オーストラリア、インド、インドネシア、韓国、タイ、中国、パキスタン、フィジーの障害者音楽家と共に、 ネパールの二人の若者(当時10代)を招待し、彼らと一緒に東京から大分・岡山と演奏ツアーを行ないました。
10月の演奏会では東京シティ・フィルのコンサート・マスター戸澤哲夫氏との共演と言う大役をいただきましたが、 上記のような経緯を踏まえて、私なりに皆さんのお力になれれば幸いに思います。宜しくお願い致します。
このコンサートは、10月6日(木曜日)の夜に神奈川県大和市生涯学習センターで開催されます。 ご興味のある方は上記No.46、HNきゃんさん宛メールで問合せてみてください。
三好 俊行
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